【レビュー】バーディーうずらフードを買ってみた


ウズラエサについてレビューです。ウズラ用ではバーディーとエクセルの2種類がメジャーですが、エクセルは魚粉のニオイがキツめなので、最近はバーディーうずらフードをメインのエサとして使っています。


【概要】
日本配合飼料(ニッパイ)から発売されているバーディーうずらフードは、その名の通りウズラ専用の完配飼料です。ニオイもキツくなく、魚粉は煮干しとかダシの香りに近いです。1kgで318円(Amazonあわせ買い対象)とお値段的にも及第点です。

成分表
ウズラエサは法律上、「飼料」に区分されるため飼料安全法が適用され、パッケージに原材料等を明記することが義務付けられています。ペット用として販売していてもこの法律は適用されるため、表示していない場合は法律違反になります。また、この法律の関係か、店舗で購入する際は購入者の署名を求められることがあります。


ここからは、パッケージに記載されている内容について説明していきます。なお、添加物等の用途についてはあくまで想像です。異なる用途で添加されている可能性もあります。

原産国 日本
原産国表記は、製造、袋詰したのが日本国内ということを意味します。原材料は海外のものを使っていても構いません。バーディーも原材料の大半は海外のものと思われます。

マッシュ状
飼料の形状を表します。マッシュは粉状の飼料のことです。そのほかに、ペレットやクランブルなどがあります。余談ですが、固形のペレットはマッシュと比べると、成分密度が高い上にエサを食べるときの消費カロリーが少ないので太りやすいそうです。

総カロリー 2,680kcal
1,000gあたりのカロリー(エネルギー量)が表示されています。エサ編で詳しく書いていますが、ウズラエサは飼鳥用のエサと比べてカロリーは低いです。

栄養成分
粗たん白質 24.0%以上 
粗脂肪 2.5%以上 
粗繊維 4.0%以下 
粗灰分 13.5%以下 
カルシウム 2.5%以上 
りん 0.55%以上
栄養成分が表示されています。養鶏用の飼料などと比べるとタンパク質の比率が高いのが特長です。ウズラ飼育にタンパク質の比率が低いエサを好む人がいますが、カロリーが同じでタンパク質比率が下がればそのかわりに糖質(炭水化物)などが増えることになるので注意してください。

粗」という字が気になりますが、これは測定した際に若干別の成分も含まれるという意味です。例えば、粗タンパク質では、純粋なタンパク質以外に、メチオニンやリジンなど後から添加されたアミノ酸なども同時に測定されます。粗灰分とは、カルシウムなどのミネラル分など燃やして灰になって残る成分のことです。

タンパク質比率(24%)が気になるようであれば、ニワトリ用のエサ(タンパク質比率15%程度)と一対一の比率で混ぜることで20%程度まで落とすことができます。ニワトリ用のエサは粒子が粗いのでミキサーで細かくするか、もしくは朝はウズラエサ、夜はニワトリエサと分けて与える方法もあります。

原材料
原材料は主に海外から輸入された飼料が使われています。ウズラエサでは、カロリーや脂肪分を抑えるため、脱脂大豆(大豆油かす)などを使っているのが特長です。カッコ()付きの原材料はメーカーの都合で使われないこともあります。

[穀類(49%)]
とうもろこし
飼料用とうもろこしです。原材料の約半分を占めます。

(マイロ)
モロコシ属の植物です。グレインソルガムとも呼ばれます。耳慣れない植物ですが、飼料としてはよく使われます。アジアやアフリカでは人間用の食料としても利用されています。

wikipediaより

[植物性油かす(35%)]
大豆油かす
大豆から油を抽出した残渣です。タンパク質が多く含まれている上、カロリーが少ないので、タンパク質の供給源として使われます。脱脂大豆、大豆ミールとも呼ばれます。

コーングルテンミール
トウモロコシからコーンスターチ(デンプン)を製造する際に出る副産物です。こちらもタンパク質の供給源になります。

[動物性飼料(7%)]
魚粉
魚類から油脂を除いたあとに得られる残渣を魚粕といいます。これを粉砕させて粉末にしたものが魚粉です。動物性タンパク質の供給源です。バーディーはエクセル(14%)に比べると魚粉の含有量が少なめです。エクセルが焼きそばに入れるクサい魚粉のニオイとすれば、バーディはダシをとるときなどに使う煮干の香りがします。

[その他(9%)]
炭酸カルシウム
石灰石を細かく砕いたものです。カルシウムの供給源として添加しています。

アルファルファミール
アルファルファという牧草を乾燥させ粉にしたものです。マメ科の植物で、チモシーなど一般的な牧草と比べるとタンパク質が多く含まれます。

食塩
説明の必要はありませんね。塩です。

パプリカ抽出処理物
パプリカから抽出したエキスで天然の着色剤として使われます。添加することで卵の色が濃くなります。

無水ケイ酸
粉が固まらないようにするための固結防止剤として使われます。

(リン酸カルシウム)
リンとカルシウムの供給源として使われます。リン鉱石を細かく砕いたものです。


【飼料添加物】
飼料安全法では飼料の中に添加することができる添加物について細かく指定されています。指定添加物以外のものは使用できません。また、添加したものについては表示義務があります。それぞれの成分についての説明は省きますが、酸化防止剤以外のものはいずれも飼料標準に基づいて要求されている栄養素です。人間向けのサプリメントでもよく目にするものばかりですね。こうした添加物を加えることで、原材料だけでは補えない栄養素をウズラに与えることができます。

[ビタミン類]
ビタミンA
ビタミンD3
ビタミンE
ビタミンK3
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ニコチン酸
パントテン酸
ビオチン
葉酸
ビタミンB12

[アミノ酸]
コリン
リジン
メチオニン

[ミネラル]
硫酸亜鉛
ヨウ素酸カルシウム
硫酸コバルト
硫酸鉄
硫酸銅
硫酸マンガン

[酸化防止剤]
エトキシキン

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